INTERVIEW
インタビュー

AIで生産性45%向上!冨永が描くチームと自分の進化論

マネージャー・プログラマー・東京オフィス
冨永 隼人
30歳からプログラミングを本業にする決断をし、テストエンジニアからフロントエンド開発者に転身。特にJavaScriptに情熱を持ち、プロダクト思考を鍛えた経験が豊富。現在はマネージャーとしてチーム作りを大切にし、AIを活用した生産性向上プロジェクトもリードする。未来の目標は、次世代リーダーの育成と、AIノウハウを社内資産に変えること。

30歳、テスターからAI時代のマネージャーへ──挑戦を掴み続ける冨永さんのキャリア軌跡

ー 入社のきっかけを教えてください

入社前は父が自営業をやっており、そこで働いていました。
大学時代に趣味でプログラミングをやっていたので、会社のWebサイト構築や業務システムの開発経験を通して”プログラミングを本業にしたい”という想いが抑えられなくな転職を決めました。転職サイトで当社がすぐ面談・採用を決めてくれたたこと が、ご縁の始まりです。

ー入社から現在までのキャリアは?今どのポジションでどんな仕事をしていますか?

テスターからフロントエンドへ――入社1年目の挑戦
2021年に入社した当初はテスターからのスタートでした。最初の現場はドトール様向けのシステムで “PHPメインのバックエンド” だったのですが、入社前はJavaScriptをメインで書いていたので、PHPの勘を取り戻すためにCodeCampでPHPを学び直しました。テスト工程で得た仕様理解力が、のちの開発でも武器になりました。
JavaScript プロジェクトへの挑戦
2 年目には上司から “JavaScript プロジェクトに入ってみないか” と声をかけてもらいまし た。最初は保守チームで経験を積み、そこから別のプロジェクトも兼任するようになり、およそ2~ 3年間フロントエンドを徹底的にやり込む環境に恵まれました。
0→1 フェーズで学んだ “プロダクト思考”
2023年末からは新規サービスの立ち上げプロジェクトにキックオフから参画しました。要件定義や仕様書の作成にも携わり、開発以外の上流工程を初めて経験できました。保守では"仕様通りに開発する"ことが仕事でしたが、上流工程は"仕様を決める"ところから始まるので、プロダクト思考を鍛えられました。
マネージャー就任――チームを支える立場へ
実は以前にもマネージャー昇進の打診をいただいていたのですが、プログラミング愛が強くお断りしていたんです。自身の中で峠であったプロジェクトが落ち着いた頃から、のちにチームメンバーとなる部下の稼働管理を始めました。そのおかげで自分の中のマネージャーという職種へのハードルが下がり、マネージャーになる決断をしました。心理的安全性を育めるチームづくりを意識しています。部下の稼働管理をしていく中で、上層部から振られた仕事を『無理です』ときっぱり伝えることもマネージャーの責任だと気づきました。

ー 冨永さんが率いる開発チームについてもっと教えてください

まず目標として単価を上げることを掲げています。ただ残業を増やして稼ぐんじゃなくて、“提案の質”と“プロダクトの完成度”で単価もリピート率もグッと高める――そこを狙っています。
そのために私がメンバーにお願いしているのは3つ。1つめは、言われる前に自分で考えて動く主体性。2つめは、チームメイトやお客さまの立場を想像して行動できる思いやり。そして3つめが、常に『もっといい方法ないかな?』と試行錯誤するクリエイティビティです。
土台になる行動指針も5つ決めました。まず、誰でも安心して意見を言える心理的安全性を守ること。それから報・連・相を徹底して情報の詰まりをゼロにすること。品質面ではレビュー文化と自動テストで妥協しません。さらに“機能”じゃなく“使う人の体験”まで想像するユーザー視点を持つ。そして当たり前だけど納期は絶対守る――ここは外せません。
数字も文化も、一夜でできるものじゃないけど、小さな改善を積み上げれば必ず結果はついてくる。そんな手応えを、みんなと一緒に証明したいと思っています。

ー AI × 開発――生産性向上プロジェクトについて教えてください

社内横断の “生産性向上プロジェクト” では、AI コーディングツール Cursor の試験導入をリードしました。既存プロジェクトで生産性 45 % 向上。新人研修でも AI を併用し、課題提出スピードが大幅に短縮しています。今後は要件定義やテスト工程への展開を計画しています。

ーこれからの目標は?

これからは、チームがさらに大きくなることを見据えて“次の柱”になってくれるサブマネー ジャーを育てたいです。僕自身がそうだったように、開発をバリバリやりたいエンジニアやプログラマーでもマネジメントに挑戦できる環境を整えて、安心して一歩踏み出せるようサポートしたいと思っています。それと同時に、AI を使って得たノウハウを単なる個人技で終わらせず、プラグインや 社内共通基盤の形にまとめて、会社全体の資産にしていくことも大きなテーマです。

ー 編集後記

テスターとしてキャリアをスタートし、たった数年でマネージャーへ――冨永さんの歩みは、環境に身を任せるのではなく自ら環境を動かす“推進力”の物語でした。取材を通して印象的だったのは、AI 利活用を「個人技」ではなく「会社の資産」に昇華しようとする視座の高さと、オフの日の気分転換もプログラミングで、休日も ChatGPT とコードを書いてしまうほどつくること自体が楽しい!という情熱でした。テクノロジーがめまぐるしく進化する今、個人の成長と組織の成長を重ね合わせる姿勢こそ、次の時代のリーダー像なのだと再認識しました。この記事が、読者の皆さんが一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

繁忙期にもかかわらず取材時間を確保いただき、さらにご自身の挑戦や葛藤まで率直に語ってくださいました。冨永さんの貴重なお話と温かなご協力に、心より御礼申し上げます。